訃報 金昌国氏
神戸国際フルートコンクールの設立に深く関わり、その後も長年にわたって中心的役割を果たした金昌国氏が7月15日に逝去されました。80歳。
金氏は神戸高校在学時にフルートを始め東京藝術大学に進学。1967年の日本音楽コンクールで第1位、1969年のジュネーヴ国際音楽コンクールで最高位を獲得しました。1981年から2010年まで東京藝術大学で教育活動にあたり多くの生徒を育て、また「アンサンブルofトウキョウ」を中心に精力的な演奏活動を続けました。
神戸国際フルートコンクールの設立に際しては吉田雅夫氏と共にその中心的役割を担い、当コンクールの基本理念である「流派の偏りがない審査員構成」を軸に、第1回から第8回まで審査・運営に携わりました。その間ランパル、ニコレ、ベーカー、ジョネ、マイゼンなど世界一流の音楽家を審査員に招き、当コンクールが世界一流のコンクールとして認知される礎を築きました。
神戸国際フルートコンクールの生みの親とも言える金氏の訃報に接し、心より哀悼の意を表します。
神戸国際フルートコンクール運営委員会