第10回大会:第2次審査以降の開催形式変更のお知らせ
神戸国際フルートコンクール運営委員会は、新型コロナウイルス感染症拡大の現状に鑑み、2022年3月開催を予定している第10回神戸国際フルートコンクールの第2次審査以降のプログラムを、神戸での現地開催から動画審査によるオンライン開催へと変更し実施する運びとなりました。
なお、併設の審査員コンサートは、特別版に企画を変更して神戸文化ホールで上演予定です。
経緯について
今大会については、本年3月の第2次審査以降を神戸で実施するべく、あらゆる可能性を探りながら準備を進めてきました。
しかし、オミクロン変異株の拡大に伴う外国人の新規入国停止が本年2月末まで延長されたことから、3月の現地開催は実現不可能と判断しました。また、入国規制緩和の見通しも立たないことから、再延期は避け、動画審査によるオンライン開催への変更を決定しました。
コロナ禍で様々な困難を抱えつつ、それでも本コンクールへの挑戦を続けている26名の第2次審査出場者全員が参加できる最善かつ唯一の方法として、このような決断に至りましたことをご理解いただければ幸いです。
変更事項
[変更前]
形式:神戸・現地開催(対面審査)
第2・3次審査は公式ピアニスト(石橋衣里、石橋尚子、岡本知也、鈴木華重子、與口理恵)、本選は神戸市室内管弦楽団と共演。
日程:2022年3月22日~28日(神戸文化ホール中ホール)
[変更後]
形式:オンライン開催(動画審査)
本選課題曲をピアノ版に変更し、第2次審査から本選まで全てを任意のピアニストと共演。
日程:2022年3月22日~28日(公式ウェブサイトより配信)※配信スケジュールは後日発表します。
表彰式・披露演奏会は、令和4年度以降に延期(予定)
記念すべき第10回神戸国際フルートコンクールでは、コロナ禍においても若き才能あふれるフルーティストに世界へ羽ばたく機会を提供するとともに、市民の皆様にも参加し楽しんでいただけるようにしたいと考えていました。しかしながら、感染の現状や入国規制なども踏まえ、最終審査を含め動画審査で開催することといたします。出場者たちはこの状況の中でも音楽への挑戦を続けており、動画配信を通じてその姿をお伝えします。
収束後は、神戸において入賞者6名による披露演奏会を開催するなど、世界トップレベルの音色を発信できるように取組みます。
大会会長/神戸市長 久元喜造
これまで、現地開催を実現するために様々な方法を検討してまいりましたが、現下の状況で26名の第2次審査出場者全員が参加できる最良かつ唯一の方法として、この度の決定となりました。昨夏にオンラインで実施した第1次審査の経験から、全てが動画審査となっても、これまで積み重ねてきた神戸国際フルートコンクールの歴史を損ねることがない審査を今回も達成できると確信しています。
第10回大会はこれまでとは違った形で行われますが、出場者と彼らを支える神戸市民、聴衆、関係各位の熱い気持ちはこれまでと変わらず、運営委員会はこれまで以上の成功を目指しています。
運営委員長 神田寛明