第10回大会:開催日程および形式変更のお知らせ
今年8月に開催を予定していました第10回神戸国際フルートコンクールは、開催日程を二期に分け、2021年8月26日から9月5日に第1次審査をオンラインで、2022年3月22日から3月28日に第2次審査以降を神戸文化ホールで開催することを決定しました。
これまで、日々変化する国内外の感染状況などを注視しながら今夏開催に向けて準備を進めてきましたが、未だパンデミック収束の兆しが見えない中で出場者が抱く不安や感染症対策による入国制限措置などに伴う影響を踏まえて、「予定通り」の開催は困難と判断しました。しかしながら、このコロナ禍においても日々研鑽を積む世界中の若手フルート奏者や本コンクールを楽しみにしている人々の思いを忘れることはできません。そこで、従来の形にとらわれず、コロナ禍で急速にその活用が進むデジタルを取り入れながら、今だからこそできるコンクールを実現します。
先行きが不透明でも、ただ立ち止まっているわけにはいきません。新しい日程で開催される第10回大会では、第1次審査をオンラインでおこなうことにより神戸で競う出場者の人数が少なくなり、感染症対策を施しながらの大会運営をより円滑にすることが可能になります。また、第2次審査までの半年間を、オンラインコンサートやトークイベントなど、デジタルを活用しながら時間や場所に関係なく出場者とコミュニティーをつなげるために費やすことができます。
節目となる第10回大会は、コンクールに関わる全ての人たちの健康と安心安全を第一に、コロナ渦においても今まで以上に身近に感じられる、そしてより価値のある体験を提供できるコンクールを目指します。
新型コロナウィルス感染が終息に至らない状況において、第10回神戸国際フルートコンクールは、参加者ならびに関係者の安全を最優先に開催することを考えて参りました。世界中が困難な状況であるにもかかわらず、予備審査には過去最多となる492名の演奏動画が寄せられました。この若いエネルギーと素晴らしい音楽を神戸から世界に発信するため、コンクール日程の変更と動画審査を用いる開催方式の変更を行います。関係各位にはご理解ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
運営委員長 神田寛明